10月20日


  10月20日夜22時46分のことだった。

  M氏が家で非常にまじめに課題をやっていたとき、彼の携帯に電話がかかってきた。
  
  相手はD氏。親戚の結婚式とかいって実家に帰っていた男だ。

  M氏は、そんなちゃらちゃらした男が何の用だと思いつつ電話に出てみた。すると、

  D「家の鍵なくした。鍵屋に頼んであけてもらうと1万5千円かかるらしい。」

  M「へー」

  D「そういうわけで、泊めてくれ。」

  M氏は宿泊料として1万4999円くらいとりたかったらしいが、仕方なく泊めることに。

  そしてD氏がM氏宅に泊まることが決まった。

  これからどんな不幸が待ち受けてるとも知らずに。

  というかこの時点でも結構不幸な気もするけど。

  とか考えてるうちに、M氏は大事なことを思い出してD氏に電話をかけなおす。

  M「今どこ?」

  D「え?駅の近く。」

  M「そうか、松屋で牛丼買ってきてくれん?」

  D「…。」

  そう、M氏は夕食がまだだったのだ。

  結局D氏の鍵は予想通り実家にあったらしい。

  実家のどこにあるかも予想通りだったらしい。

  だったら忘れるなとつっこみたくなるのをおさえつつ、睡眠。

  


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